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2013.02.04 - 00:05

なぜなにC班:「現場」は刻のかなたに


3


2


1


どっかーん!!


わーい!!


なぜなにC班!!


オヌうさ「おっ、おっ、みんな元気かな!?なぜなにC班始まるよ!」
ルリねえ「……はじまるよ……」

ルリねえ「今回は……マイク特集第四弾!」
オヌうさ「もはやお約束になりつつあるな……」

マイク特集 第四回! よりどり『マイク』 後編!


○コンデンサーマイクロホンってなんぞや?

オヌうさ「おっ、おっ、コレが最後だな?」
ルリねえ「そうね。最後を飾るのはやっぱり、

コンデンサーマイクロホン

ね!」
オヌうさ「一体どんな理屈で動いているんだ?」
ルリねえ「wikipediaによると……

互いに平行な2枚の金属板を近接させるとコンデンサになる。
その一方をダイヤフラム(蒸着などにより金属を貼り付けたプラスチックフィルム、または金属薄膜)に置き換えると、
振動に応じて電極間の距離が変わるため、音声信号に比例した静電容量の変化が発生する。
高抵抗を介して電極間に直流電圧をかけると、静電容量の変化をそれに比例した電圧の変化として取り出すことができる。
(コンデンサマイクロホンカプセル)
出典:wikipedia

ってことらしいわね」
オヌうさ「ぬ?今までマイク特集やってると、やりたいことがなんとなくわかってくるような気がする……」
ルリねえ「そうねえ。マイクって結局は、
音の波でなんか揺らして変化出してそいつを電気信号にする事
なんじゃないかって思うわ」
オヌうさ「うむ。じゃあ、このコンデンサーマイクも同じなんだな」
ルリねえ「やりたいことはそうなんだけど、一つ違うところがあるの」
オヌうさ「なんだよ」
ルリねえ「それは、

電源

がいることなのよね」
オヌうさ「おお、遂に電気が必要なマイクが現れたか!なんで電源が必要なんだ?!」
ルリねえ「説明しましょう。
今まで紹介したマイクは、

マイクで発電出来ていた

わけじゃない?」
オヌうさ「確かに、電磁誘導を使っていたからな」
ルリねえ「今度のマイクは違うのよ。このコンデンサーマイクって極論、

金属板×2

があるだけなの」
オヌうさ「な、なんだってー!?……って上にも書いてあるわな。確かに電気なんてできそうもねえな」
ルリねえ「まあそうね。ここで重要になってくるのが、

コンデンサの構造

なんですね」
オヌうさ「上の説明を見るに、

金属板×2≒コンデンサー

ってことか?コンデンサーってなに?」
ルリねえ「ふむ……。

コンデンサ(蓄電器、羅: condensare、英:
capacitor)は、静電容量(キャパシタンス)により電荷(電気エネルギー)を蓄えたり、放出したりする受動素子である。
出典:wikipedia

ってあるわ」
オヌうさ「蓄電器……横文字よりはイメージしやすいな。電気を蓄えるんか?」
ルリねえ「そうね。wikipedaに載っているものを大雑把に解釈すると

2枚の電気を通す平らな板に挟まれた電気を通さないモノがあり、これに電気を加えると、電気エネルギーが蓄えられる

ってとこかしら。電気を通さないモノを二つの金属板でサンドイッチしてるイメージね」
オヌうさ「ご家庭にあるもので例えると?」
ルリねえ「そうねえ、アルミホイルでサランラップをサンドイッチしたイメージ?
詳しいことは調べて頂戴。んで、コンデンサで重要な事は、

コンデンサー(蓄電器)が蓄えることが出来る電気の量は二枚の板が近づくと増え、同じく離すと減る。

ってことなの」
オヌうさ「例によりこの変化が重要なわけだな?」
ルリねえ「そういうこと!そこで、

板のかたっぽを薄い金属にして、音の振動で動くようにする

こうすれば、音の振動に会わせた大きさの電気を取り出すことが出来るわけ!」
オヌうさ「まあ、やりたいことは前回までのマイクとおなじか」
ルリねえ「そうね。ちなみに、この方式のコンデンサーマイクの原理を

DCバイアス方式

って言うらしいわよ」
オヌうさ「へー」
ルリねえ「んで、ここまででマイク本体の説明は終わりなんだけど、
このままじゃ音を録ることは出来ないのよね」
オヌうさ「へ?ん?コンデンサマイクって、マイク本体だけじゃ音を録れないのか?」
ルリねえ「wikipediaには上に記した後にこう書かれているわ。

カプセル自体の出力インピーダンスが高いため、コンデンサマイクの電気的な出力を効率的に取り出す為には、
インピーダンスを変換するための前置増幅器(プリアンプ)が必要である。
インピーダンス変換素子としては真空管、電界効果トランジスタ(FET)などの極めて高い入力インピーダンスをもったものが用いられ、
これは一般にカプセルの近傍に置かれる。
出典wikipedia

なにが言いたいか、わかる?」
オヌうさ「なにいってるか俺にわかるわけねえだろうが」
ルリねえ「そうね。そうよね。まず簡単に説明するわ。
これ、要するに、

コンデンサーマイクカプセル≒2枚の金属板で音を録る為には、
前置増幅器(プリアンプ)が必要ですよ。

ってことなの」
オヌうさ「ああ、プリアンプは知ってるぞ。ダイナミックマイクの時につかったからな。要するに……

ちっちゃい電気をおおきくする機械

だな」
ルリねえ「まあ、相当大雑把だけど……そんなところね。

マイクカプセル(板二枚)から出る電気信号が小さい。じゃあおおきくするしかないじゃない!

ってこと」
オヌうさ「なるほど」
ルリねえ「電気は小さいままだと、

録音機に電気信号が送られるまでにノイズが入りやすくなる

のね。
だからこのコンデンサーマイクを使う場合は、

出来るだけマイクの近くにプリアンプが必要

ってわけ」
オヌうさ「へえ、じゃあ俺がコンデンサーマイクを買った場合、一緒にプリアンプも購入していたのか?」
ルリねえ「そゆこと!ちなみに専門用語解説していくと……。

インピーダンス=簡単に言うと抵抗のこと。
この場合抵抗とは、電気の流れを妨げる要素のことで、単位にはΩ(オーム)が使われます。
抵抗が大きくなるほど電気が流れにくくなります。そのまんまですね。
上の難解な文はコンデンサーマイクの抵抗がでかいから、あんまり電気が出ない。
原因はカプセル自体あんま電気を通すものじゃないからって解釈すれば楽だとおもいますけど。

細かいことは各自調べてください。」
オヌうさ「また適当な」
ルリねえ「いいんですよ。別に誰かに強要されてるわけじゃなし。勝手に書いてるだけなんですから。
……できるだけ正しい表記になるように努力はしてますけど」
オヌうさ「じゃ、恒例のあれ、やってくれ」
ルリねえ「文字で表すマイクシリーズですか?むむぅ……なかなか難しい。

呑←コンデンサーマイク

□←音

↓コンデンサーマイクカプセルに音が届く

夭←コンデンサーマイクカプセル

↓ちっちゃな電気信号生成

口←プリアンプ

↓電気信号の巨大化!

音が録れたよやったね!

って感じでしょうか。」
オヌうさぎ「なるほど。まあ、なんとなくわかったような気がするわ」
ルリねえ「そう?ならよかった!最後に、コンデンサーマイクの利点、欠点を。

利点
・反応がよく、クリアな音が録れる
・様々な指向性のマイクが作れる

欠点
・電源が必要
・アンプを内蔵している為、大音量で音が歪む
・湿気に弱い(振動版にほこりが入り、そのほこりが湿気を吸う事でノイズを発生させるため。)

ってところかしらね。」
オヌうさぎ「指向性ってなんだ?」
ルリねえ「それは次回以降、(説明してる暇があれば)簡単に説明していきます」


☆次回予告☆

オヌうさぎ「さ~て来週のなぜなにC班は~」
ルリねえ「こんばんは、ルリおねえさんです。
ノイズが消えずに憤死しそうになる昨今、いかがお過ごしでしょうか?
私はアパートの軒先で車の走行音を録ってみましたが、車が一台も通りません。
やはり近くに道路が無いと駄目なのでしょうか?
それとも、根本的に何かが間違っているのでしょうか?」
オヌうさ「そうだよ!」
ルリねえ「えーと、あの、次回、『キミが目指す「遠い音」』他0本でお送りします」
オヌうさ「いたしまーす!」



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