日映F25期K特命係Aざわです。
・・・面倒なんで略しました。
日映=日本映画学校
F=ファイナル
K=教務部
Aざわ=あしざわ
解説のほうが、面倒くせーよ。
さては、来週は”楽しいうれしい中報”れすっ!
中報会?!?!
撮影中間報告会の略です。
そつせい=3年生の映画制作撮影は、30日間続きます。
その間、色んなトラブルに見舞われます。
外とのトラブル、内なるトラブル・・・日常茶飯事。
今時では、想定外というコトバで、カッコよく云われますが・・・
現実は、悲惨というか、みんな傷つきます・・・。
わたしが、特命の異名をとるのは、3K、4K・・・10K
危険、汚い、キツイ、キモイ、キイテナイ・・・。
トラブル解決⇒奔走?!時には未然処理。
クロコのように、決して表に出ることもなく・・・。
人にたのまれもしねーのに、、、匿名任務でやってるのを
誰かがみてて・・・なのか?
匿名⇒特命⇒未だにヒラだから!うるせーよ。⇒係り
という説。
右京ファン?!だからでしょうか?
私的には、熱中時代刑事篇がスキですが・・・。
みんな知らないね・・・。知ってたら、アラフォ~!
私は、特命係でなく、匿名係のつもりです。
話しを戻して・・・
トラブル⇒撮影中の近隣トラブル、スタッフキャストのケガ、機材トラブル、ロケセット借用場所破損、備品紛失、現場制作費パンク、スタッフ現場から失踪・・・書いてるだけで、ヘタレる事象が平然と起こります。
因みに、トラブル解決屋が本業ではありませんが・・・問題が起こると、誰もやらない、避けたいことですが、これを放置すると、作品制作のクオリティーが下がってしまうし、いずれ大きな事故の要因となるのです。
トラブル解決のみならず、未然解決を目指し、小さなトラブルから片付けていくことが、肝心です。
いわゆる、危機管理ってヤツです。何もなく無事に終わる制作はありません。
昨今、世はスマホでタッチ、ダウンロードでショートカットで、共有フォルダー入れて、つぶやいて、
個人にはじまり自己完結の世の中。
映画撮影は、架空=非日常の舞台をつくり、1秒24コマの写真に焼き付けていく気の遠くなるような作業を計画して、現場ではクリエイトして、撮っていくわけで・・・これを、現実社会の中でつくるわけで・・・お弁当もって、スケッチブック片手にピクニック気分など・・・無縁の世界です。
劒岳点の記とメイキングを観れば・・・
いかに映画をつくることの過酷さの一端がわかると思います。
いつか、みなさんに御見せしたい!劒岳メイキング!
で、話しをまたまた、戻して、
中報=撮影中間報告会
撮影の中日に、作品制作している全ての組のオールスタッフが集結し、
反省し、検証し、後半戦の撮影に備え、色々な部分の立て直しを図る報告会です。
実は、この中報、
私が、実習事故が多発した平成15年に草案し、
16年~全ての実習に義務付けられ現在に至っております。
いわゆる、本校実習の危機管理マニュアルは4本の柱で構成されています。
実習ガイダンス
クランクイン前確認会議
撮影中間報告会
撮影終了報告会
アレから9年の月日が・・・。
大した事故もなく、時が流れていますが・・・
撮影とそれを撮影環境は、常に変化し、人も変わります。
安全とは、危険と隣り合わせであり、
危険は、我々側の及ばぬ所に潜んでる。
危ないからやらないでなく、
危ないから、どうやって安全を確保してやるか
データに裏打された検証と心構えが必要ではあるが・・・
でも、やってみなけりゃわらんよ。あしざわちゃん!!
実習事故多発に見舞われた平成15年、
みな、目を塞ぎ、耳を塞ぎ、途方に暮れました。、
翌年、本校に実習制作本部が誕生し、原一男氏が本部長となり
前述のコトバは原一男氏(副校長=本部=ジャーナル担任)が、わたしに放ったコトバであり、口癖であり…。
今もハッキリ覚えています。
当時、原一男氏の事務所=疾走プロ(西新宿)に連夜通い、、
危機管理に関する草案と将来の実習制作環境について、
同僚だったО君と熱く語り、実習安全管理マニュアルを作成し、
終電間際で、書類だらけのカバンを抱え、
走っていた頃を・・・。
勿論、机上の空論にならぬよう、学生と一緒になって
走っていた頃を・・・。
今、各班の車両制作ドライバーで参加している
卒業生18期の清水さん、阿部さん、山中さんは、
当時の体感者達であり、わたしの絶大な信用をよせる戦友でもあります。
長くなりましたが、
”志”を持って後半戦を乗り切りましょう。
道は必ず開きます・・・。
そして、ほんじつの格言です。
堪え忍ぶことの尊さは、
それを乗り越えた者にしか味わえない
ありがたや~
ありがたや~
技術三科のスタッフ諸君なら、この格言の意味が
身にしみて、わかったのではないでしょうか?